XANDRIAの新譜「Theater Of Dimensions」を聴きました。
ハッキリいって、ゴシック/シンフォニックメタルバンドの一群のなかで、2番手的な評価であったXANDRIAが、ここまで進化したかって感じで聴きごたえがあリました。
今回は、アルバムレビューの前に、彼らについて簡単に紹介していこうと思います。
①バイオグラフィー
1997年、マルコ・ホイバウムにより、プロジェクトとして結成されましたが、デモ録音のあと、すぐに解散してしまいます。
1999年、バンドとして再始動。現在にいたるまで、マルコの相棒として活躍するドラマーのゲリット・ラム、女性シンガーのリサ・シャップハウスを加えて、2003年にデビュー作「Kill The Sun」を発表しました。
その後2004年に「Revenheart」を発表し、ヨーロッパのメタルシーンで注目されるようになり、さらに、2005年の「インディア」はオーケストラやアイリッシュ楽器を導入するなど、音楽性の幅を広げ、全独チャートTOP30という快挙を成し遂げました。
また、「インディア」は日本盤も発売されました。
ここまではまさに順風満帆という感じでありましたが、2007年に「Salome」の発表直前で、看板シンガーであったリサが脱退してしまいます。
バンドはカーステン・ビショフを迎えて活動を続けるが、彼女も約一年で脱退してしいます。
その後、マヌエラ・クララーが加入して、バンドの体制を立て直し、「ネバー・ワールズ・エンド」を発表しましたが、彼女もまたバンドを去ってしまいます。
彼らは途方に暮れるますが、プロデューサーのヨースト・ファン・デン・プロークの紹介でオランダ出身のディアネ・ファン・ヒアースベーヘンを迎えいれることとまりました。
その布陣で「sacrificlum」を発表し、その後、大規模なワールドツアーを行い、2015年12月には待望の初来日となます。
その頃になるとメンバーも安定し、その後、EP「Fire & Ashes」を発表し、そして、2017年1月、最新作の「Theater Of Dimensions」の発表の運びとなります。
②音楽性の変遷
初期のリサ在籍時は、所謂初期のウイズイン・テンプテーション風のメロディアスでスローで、それほどヘビーでないゴシックメタルでありました。
シンガーがマヌエラに変わった時はメロスピ風の疾走ナンバーが多い作風となり、さらにディアネの加入後はバンドとしての成長しました。
ヨーストの手腕、さらにディアネのヴォーカルスキルにより、さらにシンフォニックで演奏もヘビーとなり、クワイヤも多用したサウンドへ進化を遂げていきました。
2018年7/21追記
少し、古い情報ですが、2017年9月13日をもちましてディアネが脱退しました。理由は健康上のことということですが、本当はいろいろあったのでしょう。とても残念なことです。後任にはAeva Maurelleを迎えましたが、正式メンバーではありません。