今回は、シアター・オブ・トラジディとともに、北欧を代表するフィメール・ゴシックメタルバンドであるトリスタニアについて紹介します。
①はじめに
いろいろ90年代以降のHR/HMの女性ヴォーカルバンドを物色しにいろいろサイト巡りをしていると、トリスタニアのことを紹介しているサイトにたどり着き、独特な雰囲気が気になりました。
それからしばらくして、フィメールゴシックメタルに興味がわいてきましてこのトリスタニアがこのジャンルのなかで重要なバンドということで、聴いてみることにしました。
代表作と思われる「ワールド・オブ・グラス」を聴いて、いかにも北欧という冷たさ、重厚なサウンド、クワイヤを多用した荘厳さ、そしてソプラノ女性の美しさにひかれ、他の作品も聴いてみました。
②バイオグラフィ
1)結成~デビュー
1996年、モルテン・ヴェランド(ギター・ヴォーカル)、エイナー・モエン(キーボード)、ケネス・オルソン(ドラム)の3人で結成されました。
それから間もなく、アンダース・ホーイヴィッグ・ヒドル(ギター)、ルネ・オーステルハス(ベース)が加入し、バンド活動ができるようになりました。
そして、早速、デモテープ作成に取り掛かりましたが、その時、女性シンガーのヴィベケ・ステネがゲストとして参加しましたが、あまりにもサウンドとマッチしていたため、正式メンバーとなりました。
そこでヴィベケのソプラノヴォーカルと、モルテンのデスヴォーカルのツインヴォーカル体制となりました。
1997年、ナパームレコードとの契約が決まり、1998年の初頭に「ウイドウズ・ウイード」リリースしました。
2)モルテンの脱退から全盛期へ
1998年は、ファーズト・アルバムを発表したことにより、ライブ活動を活性化させ、しだいに認知度を高め、1999年、セカンドアルバム、「ビヨンド・ザ・イーヴル」を発表して、ヨーロッパでのツアーを行った。2000年にもツアーは続けられましたが、年の終わりに、中心メンバーの一人であったモルテンが脱退しました。
ちなみに、モルテンは自身のバンドであるシレニアを結成し、さらなる活躍をします。
モルテンの脱退とという危機を乗り越え、エイナーとアンダースを中心にバンドを立て直し、デスヴォーカルにクジェティル・インゲプレスセン、またゲストで参加しいた、ノーマル男性ヴォーカリスト、オースティン・ヴェルゴーイが正式加入し、2001年9月にサード・アルバム「ワールド・オブ・グラス」を発表しました。
その後、ヨーロッパだけでなく、アメリカや南米にもツアーを行い、ヨーロッパ以外でも少しずつ認知されるようになりました。
2003年に入ると、ツアーを止め、作曲とレコーディングに専念し、2005年に4THアルバム「アッシュ」を発表。2007年には5THアルバム「イルミネイション」を発表しました。
3)ヴィベケの脱退とそれに続くメンバーチェンジ
「イルミネイション」の発表後、ヴィベケが脱退し、その後任としてマリアンジュラ・デムルタスが加入しました。
それに続くように、オリジナルメンバーの脱退も相次ぎました。
2009年に、ベースのルネが脱退、2010年にはドラムのケネスも脱退しました。また、同年に長年、男性ノーマルボーカルを担当していたオースティンも脱退し、核となるメンバーであるエイナーとアンダースのみ残った形となりました。
男性ノーマルヴォーカルにKjetil Nordhus、ベースにOle Vistnes、ドラムにTarald Lie Jr. 、追加のギタリストに、女性のriSmørdalLosnegaardが加入し2010年に6THアルバム「ルビコン」、2013年に「ダーケスト・ホワイト」を発表し、2014年にツアーをおこないました。
しかし、それ以降、新譜の発表はなく、活動も公式サイトの更新もされていないようです。解散したという話は聞かないのですが、どうなっているのでしょうか?
*** 今回は、バイオグラフィーの話をしましたが、次回はその他の事項を記述する予定です。お楽しみに***