ナイトウィッシュ(バイオグラフィー)

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ひととおり、女性ロックアーティストの全年代、全ジャンルでの流れを一通り書きましたので、次は女性ヴォーカルのゴシック/シンフォニック・メタル関連のアーティストの紹介をしていきたいと思います。

まず初めに、このジャンルの立役者であり、いままでシーンを牽引してきたナイトウィッシュを紹介していきたいと思います。
そこで。今回の記事は主にバイオグラフィーを紹介していきます。

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①はじめに

私が、洋楽ロックリスナーにもどったのが、2002年。そのころは、女性ヴォーカル・メタルのアーティストが少なく、最近デビューした、いい女性ヴォーカル・メタルのアーティストはないかいろいろなサイトをめぐっていて、ナイトウィッシュを知りました。

早速、サードアルバムの「ウイッシュマスター」が中古で入手できたので、聴いてみて、メロディック・メタルにオペラティックな女性ヴォーカルがのるスタイルに衝撃と感銘をうけ、ファンとなりました。

②バイオグラフィ

1)結成~デビュー

ナイトウィッシュはキーボード・プレイヤーであり、バンドの中心人物であるツォーマスが、アコースティック・ナンバーを書き上げ、それをレコーディングするために、地元の友人でギタリストでもあるエンプに声をかけました。
エンプは、クラシック・ヴォーカルと演劇を学んでいたターヤを誘う形で、フィンランドのキテーで1996年に結成されました。

早速、そのナンバーをデモとして作成しましたが、残念ながらレコード契約とはなりませんでした。
なお、バンド名の「ナイトウィッシュ」はそのデモに含まれる曲名からとっています。
1997年にはいり、メタルサウンドでデビューしようとして、エンプの旧友である、ドラマーであるユッカを加入させ、デモを作成し、レコード契約となり、11月に「エンジェル・フォース・ファースト」でデビューしました。

2)オーシャンボーンでワールドデビュー

1998年に正式メンバーとしてベーシストのサミが加入し、12月に「オーシャンボーン」を発表します。楽曲、演奏、音質その他全てにおいて、前作をはるかに上回り、その甲斐があって本国のアルバムチャートで五位に輝きました。
それを受けて、1999年に日本でもトイズファクトリーから発売さえ、また日本以外でも世界各国で発売され、特にヨ-ロッパと南米では人気を博しました。

その時のメンバーは以下の通りです。
ターヤ・トゥルネン(ヴォーカル)
ツォーマス・ポロパイネン(キーボード)
エンプ・ヴオリネン(ギター)
ユッカ・ネヴァライネン(ドラム)
サミ・ヴェンスケ(ベース)

また、翌年2000年に「ウイッシュマスター」を発表し、ついに本国のチャート1位となりました。
翌年の2001年にゲイリー・ムーアのカバー曲をタイトルとし、新曲やリメイク曲を加えた「オーヴァー・ザ・ヒルズ・アンド・ファー・アウエイ」を発表しましたが、それから間もない10月にサミが脱退します。

3)マルコの加入とターヤの解雇

2002年にはいり、本国のバンド「タロット」でも活躍していたヴォーカルもとれるベ-シストのマルコ・ヒエタラが加入して、ターヤとの男女ツイン・ヴぉーカル体制となりました。
早速、マルコのボーカルとオーケストラをフィーチャーした「センチュリー・チャイルド」を発表し、日本でも少しずつ注目されはじめました。
2004年には、ナイトウイッシュが世界的なバンドへ躍進させた「ワンス」を発表し、世界各国でゴールドディスクやチャート一位となりました。

しかし、このころになるとターヤと他のメンバーとの確執が大きくなり、「ワンス」に伴うワールドツアーの最終公演である、2005年10月21日のヘルシンキでのライブの後、ターヤに解雇通知である手紙をわたし、同時に公開書簡として、インターネットにものせました。

4)アネットの加入と脱退

2005年10月21日以降バンドとしての活動は休止し、各メンバーのソロ活動や再度プロジェクトの時期となりましたが、その間もツオーマスを曲を書き続け、新ヴォーカリストさがしを行います。

2000人を超える候補から選び、2007年5月にかつてはスエーデンのアリソン・アヴェニューで活動していたアネット・オルゾンが加入しました。
そのメンバーで「ダーク・パッション・プレイ」を発表し、それに伴う大規模なワールドツアーを行い、その一部を「メイド・イン・香港」して発表しました。・
それから、もともと映画音楽からへの影響が強いリーダーのツオーマスを始め、他のメンバーも映画音楽や映画そのものを作りたいという欲求が強くなり、2011年に映画音楽色の強い「イマジナリウム」が発表され、また同タイトルの映画も発表されました。

2012年10月のカナダでのツアー中にアネットが体調を崩し、ライブをキャンセルすることも検討するべきでしたが、他のメンバーはお構いなしに、当時アゴニストのアリッサ・ホワイトグラズを代役にたて、ライブを敢行しました。
それに怒ったアネットがメンバーに抗議し、音楽性の違いによる他メンバーとの軋轢が修復不可能であるとのことで脱退します。

その後のツアーの代役は、元アフター・フォーエヴァーのスーパー・ヴォーカリストでありますフロール・ヤンセンが務めることとなりました。
しかし、その交代があまりにも早いため、事前にフロールに根回し、アネットの脱退を仕組んでいたのではないかと言われています。

5)フロールの正式加入から現在へ

2013年10月にサポートメンバーから正式メンバーとなり、それに合わせてツアーに帯同していました、イーリアン・パイプの奏者、トロイ・ドノクリーも正式メンバーとなりました。
そのメンバーで、2015年3月に「エンドレス・フォームズ・モスト・ビューティフル」を発表しました。
またそのアルバムでのツアーも2016年までおこなわれました。
なお、そのころから、オリナルメンバーのユッカが体調不良で休み、代役としてカイ・ハフトがドラムを叩いています。

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現在のメンバーは以下の通りです
フロール・ヤンセン(ヴォーカル)
ツォーマス・ポロパイネン(キーボード)
マルコ・ヒエタラ(ベース/ヴォーカル)
エンプ・ヴオリネン(ギター)
ユッカ・ネヴァライネン(ドラム)
トロイ・ドノクリー(イーリアンパイプ他)

次回は続きとして、ディスコグラフィー他を予定しています。

次の記事に続く


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