アフター・フォーエヴァー(バイオグラフィー)

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今回は、オランダにおいて、ウィズイン・テンプテーションと同時代にデビューし、数々の名作を発表し、フロール・ヤンセンという女性ロック界屈指のヴォーカリストを生み出し、後世に影響を与えたゴシックメタルバンド、アフター・フォーエヴァーについて紹介します。
(現在は残念ながら解散しています)
そこで、今回の記事は主にバイオグラフィーを紹介していきます。

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①はじめに

アフター・フォーエヴァーを始めて聴いたのは、不朽の名作「インヴィジブル・サークル」を中古で入手した時です。聴いてみると、すごいと思い、感動で手が震えました。
コンセプトアルバムとしても、クイーンズライチの「オペレーションマインドクライム」やドリーム・シアターの「メトロポリス・パート2」と比べても遜色のない出来で、何よりフロール・ヤンセンのヴォーカルが素晴らしいと思いました。声量があり、力強さと美しさの両方備えた歌声。またハイトーンでパワフルな歌い方、またささやくような歌いかたなどまさに変幻自在でありました。
さっそく、他の作品もすべて入手して聴くようになりました。

②バイオグラフィ

1)結成~デビュー

1995年、オランダのベーセル小さな町で、マーク・ヤンセン(ギター/ヴォーカル)、サンダー・ホマンズ(ギター/ヴォーカル)を中心に結成されました。
当初はデスメタルをやっていましたが、1997年にフロール・ヤンセンが加入すると、彼女のヴォーカルを主役にしたゴシックメタルにシフトしていきました。
1999年にトランスミッション・レコードと契約し、2000年にファースト・アルバム「プリズン・オブ・デザイヤー」を発表し、高い評価を得ました。なんでも、デビュー前から複数のレコード会社による争奪戦が行われたそうです。

2)全盛期

このようにデビュー時から期待され、2001年にはセカンド・アルバム「デシファー」を発表します。しかし、2002年に中心メンバーであったマーク・ヤンセンが脱退してエピカを結成します。マークの後任としてバス・マースを迎え、この危機を乗り越えます。
そこで、次第に、ゴシックメタルの域にとらわれない広い音楽性を目指し、2004年、名作である「インヴィジブル・サークル」を発表します。この段階ですでにゴシックメタルの域を脱するほどに成長しました。

3)相次ぐトラブル

しかし、その後キーボードプレイヤーであったランド・ファン・ヒルズが脱退し、その後任としてヨースト・ファン・デン・ブリックが加入します。
また、ドラムのアンドレ・ボルフマンや、リーダーのサンダー・ホマンズが癌に冒されるなどのアクシデントがありました。そのバンドの危機を精神力で乗り切り、2005年に「リマジン」を発表します。しかしその後、レコード会社との関係がこじれ契約を打ち切り、新規一転、大手レーベルであるニュークリア・ブラストと契約します。

4)解散へ

2007年に、これも名作であるセルフ・タイトルアルバム「アフター・フォーエヴァー」を発表します。それからライブ活動を精力的に行いましたが、2009年にメンバー間の話し合いの末、解散への道を選択してしまいました。

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最終メンバーは以下の通りです。
フロール・ヤンセン(ヴォーカル)
サンダー・ホマンズ(ギター/ヴォーカル)
バス・マース(ギター)
ヨースト・ファン・デン・ブリック(キーボード)
アンドレ・ボルフマン(ドラム)
リック・ファン・ヘルヴェン(ベース)

フロールの素晴らしいヴォーカル、ゴシックメタルの枠にとらわれない広い音楽性、確かな演奏技術、数々の名作がありながら、ナイトウィッシュやウィズイン・テンプテーションほどの成功を上げられないうちに解散してしまった感があります。大変残念なことであります。
*** 次回はディスコグラフィーを中心に記述します お楽しみに ***

アフター・フォーエヴァー(おすすめCD他)に続く


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