エピカの紹介で、前回はバイオグラフィーでしたが、今回は、ディスコグラフィー他を紹介していきたいと思います。
①ディスコグラフィーとおすすめアルバム
1)オリジナル版
2003年 ザ・ファントム・アゴニー
2005年 コンサイス・トー・オブリヴィヨン
2007年 ザ・デヴァイン・コンスピラシー
2009年 デザイン・ユア・ユニバース
2012年 レクイエム・フォー・ザ・インシデント
2014年 ザ・クオンタム・エニグマ
2016年 ザ・ホログラフィック・プリンシプル
2)ミニアルバム
2017年 ザ・ソレス・システム
エピカは2年に一度ぐらいのペースでアルバムを出していますいが、どれも良作、傑作レベルで所謂、はずれとか駄作とかがありません。また音楽的な方針の大幅な変更がなく、基本路線は一貫しています。
すなわち、どれからすすめていいのか、特定するのが難しいです。
しかし、(微妙なレベルで)評価が高いのが、コンサイス・トー・オブリヴィヨン、デザイン・ユア・ユニバース、ザ・クオンタム・エニグマ、ザ・ホログラフィック・プリンシプルです。
エピカの作品の傾向として、年を追うごとに濃厚でヘビーになっています。
それを踏まえて、それらのアルバムをどのようにすすめるか?
まず、濃厚なシンフォニックメタルをあまり聴いていない人は、ザ・クオンタム・エニグマやザ・ホログラフィック・プリンシプルをいきなり聴いても、聴き疲れするから、まずコンサイス・トー・オブリヴィヨンを聴いてから、順次、後のアルバムを聴いた方がいいと思います。
濃厚なシンフォニックメタルに慣れた人なら、いきなりザ・クオンタム・エニグマやザ・ホログラフィック・プリンシプルをいきなり聴いてもいいでしょう。なにせ完成度が高いですから。
②エピカの後世に与えた影響
1)王道のフィメール・ゴシックを貫いたこと
私の独断としてエピカの価値は、後世への影響云々でなく、あくまでも王道のフィメールゴシック・シンフォニックメタルを貫いたことだと思います。
確かに進化はしていったいますが、その進化もこの範疇なかで貫いています。
具体的な例としまして、同じオランダでは、アフターフォーエヴァーは解散し、ウイズイン・テンプテーションは所謂王道ロックへシフト、ギャザリングはアンビエントな方向にシフト、エピカのみ王道のフィメール・ゴシック、シンフォニックメタルを追及しています。
他のメタルのたとえでいいますと80年代のアメリカのスラッシュ四天王と言われた、メタリカ、メガデス、スレイヤー、アンスラックスです。
メタリカはモダン・ヘビネスにシフト、メガデスは正統派メタルにシフトして、アンスラックスはパンク・ハードコアよりにシフトしました。そしてスレイヤーのみ、音楽をほとんど変えず、いまでもスラッシュ道を追及しています。その故に、スレイヤーはリスペクトされ続け、帝王とすらいわれています。
ギャザリング、ウイズイン・テンプテーション、アフターフォーエヴァー、エピカはゆうなれば、オランダにおけるフィメール・ゴシック四天王です。
そのなかで、エピカのみ王道を貫くています。
そのような視点で、私はエピカを高く評価しています。
2)シモーネの美貌はある意味で罪
いきなり、こんなことを書くと、シモーネの美貌がバンド内をひっかき回しているような印象を与えますが、全くそんなことはありません。
むしろ、シモーネの美貌に振り回されず、安定して傑作を出し続けるメンバーには、高いプロ意識を感じます。
私が言いたかったのは、エピカがデビューして以来、HR/HM関連の女性ヴォーカストにも、ルックスを求められるようになった気がします。
90年代のHR/HMの女性ヴォーカリストにはルックスは求めない暗黙の了解があったような気がします。ラナ・レーン、キンバリー・ゴス、ターヤ・トウルネン、みんなブスばっかりじゃん(笑)。
それに引き換え、UNSUNのアヤ、カトラのカトラ・ソロプロ美人じゃん。
それをエピカの影響とするのは考えすぎかもしれませんが。