次は、中島優貴が結成したヘヴィ・メタル・アーミーからの改名となるイースタン・オービットのライブアルバム「ライブ!ジャーニー・トゥ・ユートピア」について紹介します。
①アルバムの説明
ヘヴィ・メタル・アーミーから、シンキとチェピートが脱退し、代わりに多田勇(ギター)、デイブ伊藤(ベース)を迎え入れ、バンド名をイースタン・オービットと改名して活動を再開します。
そこで、83年6月11日の米軍横田基地内でのライブを収録したのがこの「ライブ!ジャーニー・トゥ・ユートピア」です。
ゲスト・ギタリストとしてCHARこと竹中尚人を迎えています。
②演奏メンバー
JJ(ヴォーカル)
中島優貴(キーボード)
宮永英一(ドラムス)
多田勇(ギター)
デイブ伊藤(ベース)
ゲストCHAR
③ジャーニー・トゥ・ユートピア 曲目紹介
1)ヘヴィ・メタル・アーミー
2)エアー・ショック
3)アイ・サレンダー
4)ダーク・シャドー
5)ロング・スペル・オブ・ザ・レイン
6)ジャーニー・トウ・ユートピア
7)ファイヤーボール
8)ドント・ディザーブ・イット
9)バトル・トラック
うち、CHARが参加しているのは、6、7、8です。
④アルバムの感想
まず、このライブアルバムの印象ですが、スタジオ版である「フューチャー・フォース」は、中島のキーボードをフューチャーした、プログレよりの作品でしたが、このライブはハードロック・ヘヴィーメタルそのものです。
演奏もかなり上手く、また米軍基地内ということもあり、客のテンションがかなり高いです。
まるで、アメリカでのアメリカのバンドのライブと錯覚してしてしまいます。
83年当時、イースタン・オービットが海外でも通用する貴重なバンドということがうかがい知れます。
ヘヴィー・メタル・アーミー時代の代表曲1)に始まり、疾走ナンバーの2)、またドラムの宮永英一がヴォーカルをとる3)(そうです、レインボウでのカバーで有名なあのアイ・サレンダーです)。
そして、このライブのハイライトはチャーの“星条旗よ永遠なれ”をイントロ代わりにスタートする印象的なリフレインのタイトルナンバーの6)、楽器隊、特にCHARと多田勇のギターバトルが印象的な7)です。
全体を通して、やはり、宮永英一のドラムはすごいなと思いました。
また他のスタジオアルバムの収録されていない曲はほとんどですので、その点でもお買い得と言えます。