1)アルバムの全体的な事
まず、このアルバムを聴いた第一印象は、「いい評価をしていいのか、悪い評価をしていいのかわからないアルバム」ということです。
このアルバムは、前作に引き続き岡野ハジメ氏をプロデューサーに迎えて作成されました。
それを反映して、アマゾンのレビューでは全体的にかなり悪い評価です。ガールズ・メタルバンドでありながら筋金入りのメタルバンドだったが、軟弱にポップになったということです。
しかし、演奏面では、リーダーでもあるMARIの2バスドコドコの手数の多いドラミング、またSAKIの鋭い切込みリフは健在だし、楽曲そのものの質が落ちたわけでもありません。
しかし、音が軽くなって、こもって引っ込んだような感じでした。
やはり、これはバンドの問題ではなく、プロディースの問題であると思います。
レコード会社としては、もっとポップな音作りで大衆性を狙ったのであろうが、メンバーがそれに納得していない感が垣間見えて、ちぐはぐになってしまった印象があります。
ポップな音作りでより広範囲のファンにアピールすること自体は、悪いことではないと思います。しかし、その路線でいくなら、CyntiaやFUKIのように、キーボードを隠し味にしたもっときれいな音作りにするべきだったと思います。
その点でも、プロデュースに失敗しているなと思いました。
またメンバーのビジュアルの変化にも一言
メンバーのコメントの映像を見て、ベースのRioが太って?(失礼!)しまって少しがっかり。すらりとした佇まいが魅力だったのに。
それと、全体的にPVの衣装がいかつくセンスが悪い。せっかく美人揃いなのに惜しいと思いました。
今回のアルバムに関しては、あまりいいことは書きませんでしたが、今後もMary’s Bloodには
日本のガールズ・メタルシーンの牽引役として期待しているのは確かです。
EYE SAKI RIO MARI
2)曲目紹介
1. Labyrinth of the Abyss
2. Karma
3. アルカディア
4. Laylah
5. エイム
6. Hello
7. Mermaid Serenade
8. HIGH-5
9. GO AHEAD & LAUGH
10. VirtuaReaL
11. 贖罪の鐘~Requiem for the victims