今回は、日本での最近のガールズメタルシーンを牽引するバンドの一つであるMary’s Bloodについて紹介します。
①はじめに
Mary’s Bloodがメジャーデビューした2014年頃は、どうせガールズメタルブームの一環でのデビューで、オリジナリティもないし、歌も演奏も大したことないだろうと思っていました。
しかし、最近になって気になりだし、聴いて見ようかと思い、サードの「FATE」を購入して聴いてみました。
女性だけのバンドとは思えないような、本格的なゴリゴリのヘビー・メタルでまた楽曲もよく、演奏もしっかりしていましたので、見直しました。
やはり、B!誌の2013年最も期待されるバンドというお墨付きは伊達ではなかったと思いました。
そして、ルックスも美人揃いというのもポイントが高いですね。
②バイオグラフィー
1)結成からメジャーデビューまで
2009年に元DESTROSEのEye(ヴォーカル)、Eri(ギター)、Niboshi(ベース)、Mari(ドラムス)にChiba(ギター)を加えた形で結成されます。
同年12月1stシングル「Save the Queen」をリリースしました。
2011年6月に1stミニアルバム「0-ZERO」をリリース。11月に2ndシングル「LAST GAME」をリリースしました。
2012年にメンバーチェンジがあり、現メンバーであるEye、Saki(ギター)、Rio(ベース)、Mariの4人編成となります。同年11月2ndミニアルバム「SCARLET」を発表します。
2013年3月にアメリカのヒューストンで行われた大規模フェス「ANIME MATSURI2013」メインアクトとして出演しました。約3000人の観客を前にパフォーマンスを行い、実力を発揮しました。
同年7月に、3rdミニアルバム「AZURE」をリリースし、B!誌の2013年最も期待されるバンドとして紹介されました。
2)メジャーデビューから現在まで
2014年8月にメジャー1stアルバム 「Countdown to Evolution」を日本コロンビアより発表しました。また、それに伴いましてバンド名の読みを、「メアリーブラッド」から「メアリーズブラッド」に変更しました。
2015年、ビクターからメジャー2ndアルバム「Bloody Palace」をリリース。また2016年メジャー3rdアルバム「FATE」を発表しました。
2017年には初の公式アーティストブック『Mary’s Blood』が発売されました。
2018年4月には岡野ハジメ氏をプロデューサーに迎え制作したアルバム「Revennant」を
徳間ジャパンより発表しました。
その翌年の2019年6月12日、同じく岡野ハジメ氏をプロデューサーに迎えたアルバム「CONFESSiONS」を同じく徳間ジャパンより発表しました。
③メンバー
Eye ヴォーカル
Saki ギター
Rio ベース
Mari ドラムス
④ディスコグラフィー
1)ミニアルバム
2011年 0-ZERO
2012年 SCARLET
2013年 AZURE
2)フルアルバム
2014年 Countdown to Evolution
2015年 Bloody Palace
2016年 FATE
2018年 Revenant
2019年 CONFESSiONS
⑤FATEのレビュー
1)全体的な感想
初めは、ただガールズメタルブームに乗っただけののバンドと思い、あまり期待はしていませんでした。
しかし、いざ聴いて見ると、サウンド、演奏はまさにゴリゴリのヘヴィー・メタル。
ツーバスを生かした迫力やスピード感のあるドラミング。速弾きのギターソロなどまさにメタルのエッセンスがそろっています。
まさに、歌謡メタルでもポップメタルでもなく、本格的な正統派メタルです。
とてもメンバー全員が女性とは思えません。
美人揃いの魅惑的なルックスとのギャップもたまりませんね。
また「オジサンゴロシ」なバンドを発見してしまいました。
なお、アルバム情報によれば、ゆよゆっぺが作曲と編曲を手掛けた曲が収録され、
バンド史上初めてメンバー以外が作曲した楽曲が収録された、ということです。
ルーク篁が「Chateau de Sable」、五十嵐美貴が「Change the Fate」でそれぞれギターでゲスト参加するなど有名ミュージシャンが参加したアルバムとなっています。
2)曲目
1.Counter Strike
2.Shall We Dance?
3.Angel’s Ladder
4.Nautical Star
5.Chateau de Sable
6.HANABI
7.Self-Portrait
8.In the Rain
9.Change the Fate
10.Endless Tragedy
11.Queen of the Night