今回は、ARSNOVAのプロディーサーにして、80年代からの日本のプログレッシヴ・ロックの発展に貢献したヌメロ・ウエノ氏の功績をまとめていきたいと思います。
①メイド・イン・ジャパン・レコードの設立と運営
メイド・イン・ジャパン・レコードの設立して、多くの日本のプログレッシヴ・ロック・アーティストを世に出しました。
アウターリミッツ、ページェント、ミスター・シリウス、夢幻、ミダス、ソシアルテンション、アイン・ソフそしてARSNOVAの作品を世に出しました。
全世界的にプログレが衰えて暗黒時代となった80年代に、日本からプログレの作品を出し続けたことは、(70年代メジャーバンドと比べたら、今一つだったとしても)、立派な功績だと思います。
②ARSNOVAを世界的なバンドに育てたこと
正直いって素人同然であったARSNOVAを、世界的に通用するバンドに育てました。まさにヌメロ・ウエノ氏の努力・執念の賜物です。
③各種の再販
あまり詳しく知りませんが、廃盤となっていましたイタリアンプログレの名盤を続々と再発されたそうです。
詳しい情報が入れば、リライトします。
④ヒストリー・オブ・ジャップス・プログレッシブ・ロックの執筆
この、「ヒストリー・オブ・ジャップス・プログレッシブ・ロック」は、まさに日本のプログレッシヴ・ロックのバイブルといった本で、全250ページ強に及びます。
出版年度は1994年で内容は、当時のバンドのカラーフォト、そして70年代の日本のジャパンロックの歴史、そしてこの本のメインとなる180ページに及ぶ250強のバンド紹介です。
ほとんどの人が知らないようなバンドまで紹介されている所が凄い所です。
このブログで女性ロックアーティストの歴史をまとめようと思いましたのは、この本に触発されたという所も少しあります。到底足元にも及びませんが。
以上のように、日本のプログレッシヴ・ロックの発展に多大なる貢献をしました。
しかし彼は敵が多いようです。2ちゃんねるでもかなりいろいろ叩かれています。
(詳しい内容はここでは載せられませんが)
しかし、敵を作ってでも、自分に自信を持ち、自分を押し通すような人でないと、ここまでのことはできなかったでしょう。
まさに、日本のプログレッシヴ・ロックに人生を賭けた人だと言えます。
そのような意味で、ヌメロ・ウエノ氏こそ、「男の中の男」であると、私は思います。