SIRENIA(シレニア) アーティスト紹介

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今回は、シアター・オブ・トラジディやトリスタニアに続く、北欧ゴシックメタルを代表するバンドの一つであるSIRENIA(シレニア)について紹介してみようと思います。

①はじめに

コシックメタルに興味をもって、トリスタニアの分派バンドとして、知りました。
しかし、実際にリアルタイムで聴き始めたのは2009年の「The 13th Floor」からです。
美しい歌声と、ヘビー過ぎず、軽過ぎずのバランスの良いサウンド、優れたメロディに魅了され以降、新譜がでれば必ず購入し、またさかのぼっての聴く様になった次第です。

②バイオグラフィー

1)結成~初期の活動

トリスタニアの中心人物の一人であったモルテン・ヴェランドが、2001年にトリスタニアを脱退し、個人プロジェクトとしてシレニアを立ち上げました。
翌2002年にファーストアルバム「At Sixes and Sevens」をリリースしました。
そこでは、すべての楽器はモルテン一人が演奏し、レコーディング。女性ヴォーカルは正式メンバーでなくセッションメンバーで対応しました。

2003年に、女性ヴォーカルの正式メンバーとして、Henriette Bordvikが加入しました。
2004年セカンドアルバムの「An Elixir for Existence」をリリースしました。
しかし、2005年にHenriette Bordvikは脱退してしまいます。

そこで、2006年にMonika Pedersenが加入し、2007年に「Nine Destinies and a Downfall」をリリースしました。
しかし、Monikaが音楽性の相違とやらで脱退してしまいます。

そこまでは、典型的な女性ソプラノヴォーカルと男性のデスヴォーカルの重厚で荘厳なゴシックメタルスタイルです。

2)アイリン加入へ~メジャーなバンドへ

2008年にスペインの女性ヴォーカリスト、アイリンが加入しました。
そこで、2009年「The 13th Floor」をリリースします。

そのころから音楽性も、重厚で荘厳なゴシックメタルスタイルから、メロディアスで聴きやすい
シンフォニック・メタルへシフトしていきます。モルテンのデス声も少なくなってきました。
また、初めて日本盤も始めてリリースされました。
それらのことが反映されて、次第に日本でも認知度が上がってきました。

2011年に同メンバーで「The Enigma of Life」をリリースしました。
そこでアルバムごとに女性ヴォーカルが変わるという(良くない)定評を覆します。
2013年に「Perils of the Deep Blue」、2015年に「The Seventh Life Path」
順調なリリースを繰り返します。

そして、北欧のみならず、ヨーロッパを代表するゴシック/シンフォニックメタルバンド
となっていきます。

3)アイリン脱退から現在

しかし、シレニアの顔ともなったアイリンが2016年に脱退してしまいます。
理由はアイリンの健康上の理由だそうです。
*その件に関してはSIRENIA Dim Days of Dolorに記載ししています。

その後、初期段階からコーラスとして参加していた、Emmanuelle Zoldan
を正式な女性メインヴォーカルとして起用し、2016年「Dim Days of Dolor」
2018年に「Arcane Astral Aeons」をリリースし、現在にいたっています。

③ディスコグラフィー

2002年 At Sixes and Sevens
2004年 An Elixir for Existence
2007年 Nine Destinies and a Downfall
2009年 The 13th Floor
2011年 The Enigma of Life
2013年 Perils of the Deep Blue
2015年 The Seventh Life Path
2016年 Dim Days of Dolor
2018年 Arcane Astral Aeons

④音楽性の特徴とその変遷

初期のサードアルバムまでは、重厚で荘厳な所謂「美女と野獣スタイル」なゴシックメタル
でしたが、アイリンを正式メンバーしてからは、メロディアスで聴きやすい
シンフォニック・メタルへシフトしていき、デス声もほぼ封印されています。

そうはいっても、シレニアは本質的にはモルテンの個人プロジェクトバンド
ですので、音楽性の根本は変わっていません。

⑤おすすめアルバム

初期のサードアルバムまでは、ヘビーなサウンドでデス声満載なため
ゴシックメタル初心者にはいきなりおすすめできません。

4TH以降のアルバムは粒がそろっていて、外れの作品はありませんが
しいて言うなら、アイリン加入後初の(実質的なメジャーデビューアルバムとも言える)
「The 13th Floor」をおすすめします。

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